事例
資料の修正前後を要素IDで比べ、対象外の変更を人が確認するデモ
- 区分
- 検証(架空データ)
- 業務
- 書類の読み取り・転記
hirostaの公開デモです。架空の資料6ページの修正前後を要素IDで比べ、人が採用・差し戻し・保留と理由を記録し、確認票を取り出す流れを試せます。会社・資料・役割名・データはすべて架空で、お客様への導入や実業務の実績ではありません。実演モードは事前に用意したAIの出力例を再生し、その場でAIは呼びません。
想定した課題・業務フロー
指示した箇所だけを確認すると、対象外の本文変更やページの追加・削除が確認から漏れるおそれがあります。全ページ・全要素を比べ、固定条件の脱落と指示が曖昧な箇所を分け、原資料を見た人が採否と理由を残すことを課題にしました。
実施内容
架空の社内説明資料6ページで、修正対象だけの確認と全要素の比較を試した検証ラボをもとにしたデモです。全要素の差分画面、人の理由付きの判断、変更後の再整理待ちと判断の無効化、確認票・依頼の下書き・履歴のJSON書き出し、手動取り込みを加えています。精度・正答率・正しさや導入の可否は評価しておらず、時間短縮・費用効果も測定していません。
架空の資料と、比べる範囲
- 会社「サンプル資料室」の社内説明資料を、800×450の任意単位の表で表しています。実際のスライドファイルや画像は作っていません。修正前後はそれぞれ6ページ・12要素ですが、P06を削除しP07を末尾に追加した設定です。
- 修正指示は4要素です。P01-Hは見出しの変更、P02-Bは固定条件を残した本文の短縮、P03-Fはxを150〜180へ移動、P04-Bは要点を簡潔にする指示です。P04-Bの残す要点の基準は意図的に未指定です。全体ではページ・要素のIDと種類を保ち、ページの追加・削除・並べ替えを禁止しています。
- コードは要素IDの和集合14行で本文・位置・寸法・ページ・種類を比較し、追加・削除、固定属性と数値条件の違反を列挙します。ページ集合と順序も別に比べます。「対象のみ」と「全要素」を切り替え、未比較と無変更を区別できます。
デモで加えた人の判断と、入力変更後の扱い
- 前後の資料表と指示表はCSVを編集・追加・貼り付けて「入力を反映」できます。数値・必須欄・重複IDなどを検査し、不正な入力は反映しません。保存済みの候補(a)(b)を切り替え、初期入力の想定表との一致・不一致を確認できます。想定表は編集後の入力の正解を示しません。
- 「差分を開く」で前後を照合し、人が採用・差し戻し・保留と必須の理由を記録します。質問欄と理由欄は毎回空で始まり、読み取り専用のAIの質問案を、人がボタンで写して編集できます。P04-Bでは「背景とともに」を残すかなどの質問も必要です。
- 追加・削除のIDは、原資料との対応を人が確認するまで確定できません。対応が不明なら保留にします。IDが異なる要素をコードが同一と推定することはありません。
- 入力を変えた要素は「再整理待ち」となり、古い候補を使いません。ページ集合・順序の変更では全要素の候補を、指示の変更ではそのIDの候補を無効にします。AIは再処理しません。
- 確認票・差し戻し依頼の下書き・判断履歴を1つのJSONに保存できます。途中で書き出しても未確定が残り、依頼は送信しません。現在の入力と指示をコピーし、任意の生成AIの出力や人が作った候補JSONを貼り付けて取り込めます。取り込みで人の判断を無効にして再確認を求め、履歴に残します。生成AIへの接続・送信機能はありません。
実演モードと、意図的な誤りの教材
- 実演モードは事前に用意したAIの区分候補を再生し、その場でAIを呼びません。外部APIやAPIキーは使わず、入力変更後もAIによる再整理は行いません。
- 誤りの教材は、P04-Bを根拠なく許可内にする、P02-Bの固定条件の脱落を判断材料不足にする、ページ数だけで変更なしとする、修正後のP03-FをP03-Xへ振り直す4種です。教材版・ID振り直し版では採用できず、差し戻し・保留だけを記録できます。
- 照合用に意図して入れた教材で、AIの自然な失敗の観察やモデルの性能評価ではありません。IDの振り直しは元の検証ラボでは未試行で、デモの教材として加えたものです。AIやコードが同一要素を見抜いた結果ではありません。
検証した仕組み・業務フロー
工程 1
- 人
- 通常の自動化
修正前後の資料表と修正指示を確認する
人が確認する点人が修正範囲と固定条件を決めます。コードは入力を検査します。実業務では原資料とのIDの対応も人が確かめます。
工程 2
- 人
- 通常の自動化
全ページ・全要素の差分と区分の理由を比べる
人が確認する点コードがID・属性・ページ集合と順序を比べます。AIの区分・根拠・質問は保存済み出力例の再生です。未比較を無変更として扱いません。
工程 3
- 人
- 通常の自動化
原資料を確認し、採否・理由・質問を残す
人が確認する点人が差分を開き、追加・削除のIDの対応と指示の境界を確認します。採用・差し戻し・保留と理由を記録し、曖昧な指示は依頼者に戻す質問にします。
工程 4
- 人
- 通常の自動化
確認票・依頼の下書き・判断履歴を取り出す
人が確認する点コードが未確定を残したままJSONを書き出します。依頼の送信や原資料の修正は行いません。最終的な配布可否は人が判断します。
使った技術
Node.js、ブラウザの画面、CSV、JSON。Node.js 22以上で動き、npm startでローカルサーバーを起動します。追加の依存パッケージはありません。MIT Licenseで公開されています。元の検証ラボの差分列挙にはPythonを使っています。
AIと人の役割
AIに任せた範囲
AIは修正指示に照らした区分候補・根拠・質問の下書きを受け持つ役割です。資料本文を命令として扱わず、修正の採否や配布可否は決めません。デモは保存済み出力例を再生します。コードはIDの和集合・属性・ページ集合と順序の比較、数値条件と固定属性の判定、想定表との照合、未比較・未確認・再整理待ちの制御、判断の無効化、履歴と書き出しを受け持ちます。
人が確認するポイント
実際の業務では、担当者が修正前後の資料を同じIDで表に整理し、依頼した範囲から外れた変更を確認待ちにする想定です。確認担当が原資料と実際の表示を見比べ、依頼者に短縮の基準や残す条件を尋ね、採否と理由を確認票へ残します。この流れは想定で、運用実績ではありません。「許可内」「無変更」は候補で、採用済みや配布してよいという意味ではありません。未確定・差し戻し・保留が残る間は配布待ちで、全要素を採用しても最終的な配布判断は人が行います。
検証で扱った課題・制約
- 元の検証ラボで修正対象4要素だけを確認した(a)は、比較した4行が事前の想定と一致しましたが、未比較10行のうち5行に変化がありました。対象外の本文1行、削除ページの2行、追加ページの2行です。AIの誤読ではなく、確認範囲を絞った結果でした。
- ページ数が6から6のままでも、P06の削除とP07の追加がありました。件数の一致だけでは変更なしと扱えず、ページIDと順序を別に比べる必要がありました。
検証から得た学び
- 元の検証ラボで全ページ・全要素を確認した(b)は14行が事前の想定と一致し、内訳は許可内1・許可外7・判断材料不足1・無変更5でした。同じAIが素材・想定表・候補・照合を担当し、想定表を参照できる自己照合で、独立した評価や人の評価ではありません。
- P04-Bは全要素を見ても、残す要点の基準がなく許可内と確定できませんでした。P02-Bは短縮の許可があっても固定条件が脱落しているため、許可外の候補にしました。曖昧な指示への質問と、明確な固定条件の違反は分けて残します。
- 元の検証ラボの観察は架空表の比較までです。差分の画面、人による採否の記録、意図的な誤りの教材4種、IDの対応確認までの確定禁止、再整理待ちと判断の無効化、書き出しと手動取り込みはデモで加えた機能です。
同様の取り組みが向いている条件
- 資料の修正対象だけでなく、対象外の本文・配置やページの追加・削除も確認したい場合。
- 版をまたいで安定したページ・要素IDを保ち、残す条件や短縮の基準を依頼者に確認できる場合。
- 原資料との対応と実際の表示を人が確認し、権限管理・判断の責任・履歴の保存方法を別途整えられる場合。
補足
実際のスライドファイルの読み込み、自動修正、元の表の上書き、依頼の送信、外部接続は行いません。配置は設定値だけの比較で、実際の表示・読みやすさ・重なりは確かめていません。入力・候補・判断はタブのメモリー内だけで、再読み込みで消えます。認証・改ざん防止はなく、役割名は本人確認ではありません。要素の分割・統合、大量ページ、繰り返しの安定性は未試行です。向いている条件は仕組みと限界から整理したもので、実案件での適用を確認したものではありません。
資料の修正前後と対象外の変更を比べるデモの公開リポジトリを見る(新しいタブで開きます)関連するガイド・サービス・記事
- 架空6ページの修正前後を比較した元の検証ラボ
- AIで作ったスライドの修正範囲と対象外を指定する
- 会社説明の原稿を基準情報と照合する検証ラボ
- AIに顧客情報を入力する前に確認すること
- 書類処理のAI業務改善ガイド
- 会社説明の原稿を基準情報と照合するデモ
- 業務表の確認理由を残し、人が元記録と見比べるデモ
- 月次グラフを元表・式・条件と照合するデモ
- 書類の読み取り・転記
- 業務別の自動化
- サービス内容・料金
- 事例の一覧
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