1. 今回の問い:AI検索の変化で、HPの何を確認する?
外部ツールが示す独自の評価は、GEOツールの点数と、Googleでの表示・訪問・相談を分けて確かめる手順で整理しています。
今回の軸は「AI検索の変化を見て、自社HPで今何を確認し、何を保留するか」です。GEO/AEOの用語や、会社説明・本文・事例を整える基本手順は、基本解説をご覧ください。ここでは、機能の適用条件と計測の限界から、対応を判断します。
Googleの日本向け・海外向け発表、現在の提供状況を示すヘルプ、Bingの公式発表、海外の原著研究を確認しました。以下は直近のニュース一覧ではなく、確認時点の判断に関係する2026年の動向です。2025年の日本語提供開始は背景として参照し、新しい発表として数えていません。
2. Google:日本でも検索の入力方法と会話が広がる
何が変わったか:公式発表
Googleの日本向け発表は2026年5月20日付です。AIモードの入力方法の拡張を、利用可能な国・言語で同日から順次提供すると案内しています。AIによる概要から追加質問を続ける機能も、世界のPC・モバイル向けに同日から提供するとしています。
日本語のAIモード自体は、2025年9月9日から順次提供されたものです。2026年10月7日に確認した検索ヘルプでも、日本・日本語が提供対象に含まれます。ただし、同ヘルプは設定の更新により説明と現在の画面が異なる場合があると注意しています。新機能・試験機能には別の条件があるため、AIモードの提供対象であることだけで全機能を使えるとは判断できません。
一方、海外向け発表は5月19日付で、店舗への電話代行などを米国で同年夏に展開予定と説明しています。この予定は日本での提供開始日ではありません。本記事で確認した資料からは、その機能の日本での提供開始を確定できません。
日本の中小企業のHPとの関係
hirostaの見解: 検索する人が条件を足しながら比較する場面を想定すると、社名やサービス名だけでなく、対応地域、対象業務、依頼前に必要な情報がHPで分かることが大切です。たとえば「少人数の経理で使えるか」「既存のソフトと併用できるか」という判断材料が、本文にあるかを確認できます。これはページを見直す提案で、AIに選ばれる条件を実証したものではありません。
今の対応/対応保留
- 今確認する: 主要なサービスページ1つを選び、対象・対象外、対応地域、料金が変わる条件、相談までの流れを読者が確認できるか読む。
- 保留する: 米国向けの電話代行・予約機能を理由に、日本のHPへ専用の予約連携や新しいサービスを追加すること。日本向けの提供条件と自社での必要性を確認してから判断する。
分からないこと
個々の利用者への展開状況や、自社ページがどの質問で参照されるかは、発表だけでは分かりません。Googleのサイト運営者向け資料でも掲載は保証されておらず、Search ConsoleではAI機能のデータがウェブ検索全体に含まれます。その全体数値をAIモードだけの成果として扱うこともできません。
3. Bing:引用を確認する機能と、訪問・相談を分ける
引用数と訪問数を割ってよいかは、来訪率にする条件を表で確かめる記事で、期間・対象サービス・指標・個別の対応から整理しています。
何が変わったか:公式発表
Bingは2026年2月10日の発表で、Bing Webmaster ToolsのAI Performanceを公開プレビューとして紹介しました。同日付のリリース案内であり、各アカウントにいつ表示されたかは本記事では確認していません。
対象はMicrosoft Copilot、BingのAI生成要約、一部の連携先です。期間内の引用総数や、URLごとの引用数などを扱います。コンテンツ取得時に使われた語句は全件ではなく標本で、引用数は回答内の順位・配置やページの重要度を示すものではありません。Googleなど、すべてのAIサービスを横断する計測でもありません。
その後、Bingは2026年6月16日の発表で、次の4機能をプレビューとして追加しました。2026年10月9日に公式本文を確認した内容で、今週の新しい発表ではありません。
- Intents: 回答の根拠を探す際の検索語(grounding query)を、情報収集・比較検討などの意図で分類します。
- Topics: 関連する根拠検索語をテーマごとにまとめ、どの分野で引用されているかを見ます。
- Citation Share: 同じ根拠検索語で全サイトに付いた引用のうち、自サイトに付いた引用の割合です。流入のシェアやコンテンツの品質点数ではなく、競合ドメインの一覧も表示しません。
- Compare: 現在の表示に過去の期間を重ね、引用の変化を比較します。
Intents・Topicsの分類はAI/MLによるもので、プレビュー中は特に専門分野で大まかな分類になる場合があります。Citation Shareは順位を付ける指標ではなく、引用状況を観察するための指標です。Compareで変化が見えても、モデルや利用者の需要なども影響するため、HP改修の効果とは断定できません。
日本の中小企業のHPとの関係
hirostaの見解: 利用できれば、どのページが参照されているかを見直す材料になります。ただし引用数は訪問数や相談数ではなく、数字が増えたことだけで集客効果を判断できません。日本のサイトでも、まずサイト登録・所有権確認・閲覧権限と、画面で機能を利用できるかを確認する必要があります。
今の対応/対応保留
- 今確認する: 既に権限がある場合は、機能の有無、対象期間、引用先URL、指標の説明を確認する。利用できなくても、HPの説明やリンクの見直しは進められる。
- 追加指標を見るなら: Intents・Topicsで引用される意図とテーマを確認し、同じ根拠検索語のCitation ShareやCompareで期間ごとの変化を見る。流入・相談は別に確認し、引用の割合や増減だけでページの品質や集客効果を判断しない。
- 保留する: 未登録サイトの登録・所有権設定や、自動取得の導入。必要な権限と取得方法を確認し、通常の検索流入・AI参照元からの訪問・相談との違いを整理してから決める。
分からないこと
この発表だけでは、日本語の回答がどこまで集計されるか、すべての日本のアカウントで使えるかを確定できません。hirostaでの利用可否、取得可能な期間、エクスポート・APIの有無も本記事では未確認です。hirostaが導入済み・計測済みとはしておらず、管理画面の利用をこの記事の対応の前提にはしません。
4. 海外研究:AI検索での引用を、流入増と見なさない
何が分かったか:研究の観測
Wangらの原著研究は、2026年8月18日にarXiv v1として公開されたプレプリントです。これは機能の変更日ではありません。研究は米国在住の成人を3月17〜19日に募集し、通常検索での3日間の観測後、検索条件を分けて7日間の実験を行いました。要旨は参加者数を1,100人としています。
通常のGoogle検索、AI機能を隠す条件、検索をAIモードへ強制的に移す条件を比較し、AIモードへ移す条件では外部サイトへのクリック率が下がったと報告しています。全検索をAIモードへ移す実験条件であり、利用者が自分でAIモードを選ぶ普段の使い方とは違います。
日本の中小企業のHPとの関係
hirostaの見解: この研究は「参照されれば訪問も増える」と置かないための判断材料です。AIの回答だけで確認が済む場合と、詳しい条件をHPで読みたい場合を区別し、自社の訪問・相談を別に確かめる必要があります。日本の中小企業のHPで同じ変化が起きると示した研究ではありません。
今の対応/対応保留
- 今確認する: 既存のアクセス解析を使う場合、対象URL・期間・確認できる参照元を揃える。相談ボタンのクリックと送信成功も分け、引用数と混ぜない。
- 保留する: 研究結果から、自社の訪問が一定割合で減る・増えると予測すること。GEO/AEOの成果保証や、急な全面改修の根拠にはしない。
分からないこと
研究は米国の特定の募集経路と短期間の実験に限られます。著者は、標本の偏り、長期的な慣れを測れないこと、AI機能を隠す処理が画面変更で一部効かなくなったことも限界として挙げています。日本語検索、業種別の問い合わせ、現在の機能での長期的な変化は、この結果から確定できません。
5. まず1ページで、判断に必要な条件を確認する
3件の動向を踏まえたhirostaの提案は、機能を増やす前に、次の順で確認することです。
- 読者の問いを1つ決める。 「自社の規模・地域・既存環境で依頼できるか」など、実際に聞かれる質問を選びます。
- 主要なページ1つを読む。 対象、条件、根拠、次に読むページが揃っているかを確認します。説明を整える手順は基本解説を使えます。
- 分かる指標だけを分けて残す。 引用、訪問、相談の対象URL・期間・条件を区別します。取れていない指標を0や推測で埋めません。
- 保留の解除条件を決める。 海外限定機能は日本向けの提供条件、計測機能は利用権限と指標の定義、自社への効果は比較できる観測結果が揃ってから判断します。
hirostaではAI参照元別の訪問・相談成果を集計する処理を実装しましたが、BingのAI関連指標の導入や改修効果の確認とは別です。自社HPの変更記録と計測の準備状況で、実施した作業と未実施の確認を分けて紹介しています。
この記事は公開資料に基づく解説で、hirostaのGEO/AEOによる集客成果や顧客導入実績の報告ではありません。現在の支援内容・料金はAI業務改善・業務自動化についての案内です。HP制作・改善の新しいプランや、AI引用・検索順位・相談増加の保証を追加するものではありません。