事例
見積依頼の数量を版・区画・注記に戻して確認し、人が不足資料と理由を残すデモ
- 区分
- 検証(架空データ)
- 業務
- 書類の読み取り・転記
hirostaの公開デモです。架空の配置資料8ページ相当と見積依頼6項目を、版・ページ・図面番号・区画・注記で確認し、人が引き渡しと保留の理由を記録する流れを試せます。会社・資料・役割・データはすべて架空で、お客様への導入や実業務の実績ではありません。実演モードは事前に用意したAIの出力例を再生し、その場でAIは呼びません。
想定した課題・業務フロー
数量だけを写すと、同じ4枚でも別区画を参照していることや、確認済みなのは旧版だけという事情が残りません。依頼と参照先を分け、ページと図面番号の食い違い、再掲、不足別紙を原文と一緒に残し、誰に何を確認するかを人が決めることを課題にしました。
実施内容
文字だけの配置資料と確認依頼を読み合わせた検証ラボをもとにしたデモです。原文を開く操作、理由・担当付きの記録、保留の必須項目と引き渡しを止める条件、変更後の再整理待ち、引き渡し表・確認先一覧・確認依頼・履歴のJSON書き出し、CSV編集と手動取り込みを加えています。精度・正答率・正しさや導入の可否は評価しておらず、時間短縮・費用効果も測定していません。
架空の資料と、数量だけでは決められない6項目
- 展示ブースを施工する「架空パネル工房」の教材です。対象版はR2、p1〜p8は通しページ、Dは図面番号で、番号順には並んでいません。図面ファイルや画像は作っておらず、PA〜PFは教材内の記号で、実在の型番ではありません。別紙A-9は意図的に提供していません。
- I01の北A・4枚はR2 p2 D-10に対応します。I02の北B・4枚が指定するp3は南B・4枚です。同じ数量でも別区画へ流用せず、保留の理由を残します。
- I03の西C・6枚が指定するp3はD-30で、D-20 R2はp4です。p4を候補として併記しますが、依頼の参照先を黙って訂正しません。
- I04の東D・8枚はp1 D-00とp5 D-40に同一PDが再掲され、注記N4は「追加ではない」としています。同数値だけで重複と決めず、記号と注記を確かめ、一度だけ引き渡す想定です。
- I05の入口E・2枚は注記N5が未提供の別紙A-9を参照します。I06の背面F・3枚はR1のp8にだけ確認記録があり、R2のp7にはありません。不足別紙の内容や対象版の確認を推測で補いません。
- 初期資料ではI01・I04が人の確認後に引き渡す想定、I02・I03・I05・I06が保留の想定です。先に固定した教材の想定で、人が評価した正解表や承認結果ではありません。
デモで加えた人の記録と、入力変更後の扱い
- 項目を選び、依頼・コードの抜き出し・整理の候補・想定表を比べます。「根拠の原文を開く」で指定ページと関連ページ、指定図面・版のあるページを確認します。一致の表示は最終判断ではありません。
- 人が判断・理由・担当を入力します。保留では集める資料・確認先・確認文も必要です。入力欄は空から始まり、記録後に空へ戻ります。前回の判断は欄の外に表示されます。
- 区画・参照先・別紙・確認記録などに未解決事項がある間は、引き渡しを記録できません。判断を記録しても、全項目の処理状態は「人の確認待ち」です。
- 「JSONの書き出しを準備」で内容を確認し、保存またはコピーします。引き渡し表・確認先一覧・確認依頼・履歴は下書きです。未記録は未記録として残し、数量を確定・加算しません。
- 配置資料と確認依頼はCSVの編集・貼り付け・行追加ができます。数量は0以上の整数か空欄で、空欄は資料なし、数字以外は入力の誤りとして拒否します。依頼の編集は変更項目、配置資料の編集は全項目を再整理待ちにします。元に戻しても古い候補は復活せず、AIは再処理しません。
- 整理の指示をコピーし、任意の生成AIの出力や人が作った候補JSONを手動で取り込めます。根拠行の改変、異なる入力や版、重複項目は拒否します。アプリから外部へは接続せず、取り込み後は原文を開き直して人が確認します。
- 版の切り替え・入力変更・候補の取り込みで、対象の判断と原文閲覧の記録を解除します。履歴の記録者は「コード(入力・候補の変更)」です。入力・判断・履歴はブラウザのメモリー内だけで、再読み込みで消えます。
実演モードと、意図的な誤りの教材
- 実演モードは保存済みのAI出力例を再生し、その場でAIを呼びません。「A 値中心」「B 根拠付き」「意図的な誤りの教材」を切り替えます。外部API・外部サイトへの接続、APIキー、DB、OCRは使いません。
- 教材には、別区画への流用、p4への黙った訂正、16枚への加算、不足別紙を「別紙なし」とする扱い、R1の確認の引き継ぎを意図的に入れています。止める理由は候補の外の注記に表示します。AIの自然な失敗を観察した結果や、AI・コードが誤りを検出できた結果ではありません。
- 値中心の比較用と教材の版では、保留だけを記録できます。教材の書き出しにはversionとteaching: true、先頭の「【教材の版・照合用】」が残り、比較用にはversionとcomparisonが残ります。
検証した仕組み・業務フロー
工程 1
- 人
- 通常の自動化
依頼と対象版の配置資料・注記をそろえる
人が確認する点人が原資料と対象版の採用根拠を確かめる工程を、架空の文字資料で試します。コードがCSV入力を検査します。
工程 2
- 人
- 通常の自動化
指定ページと図面番号・版・区画を比べる
人が確認する点コードが版・ページ・図面番号・区画・値・単位を突き合わせます。AIの対応整理は保存済み出力例の再生です。人が原文・注記へ戻ります。
工程 3
- 人
- 通常の自動化
原文を開き、理由・担当と不足資料を残す
人が確認する点人が判断と理由・担当を記録し、保留の資料・確認先・確認文を残します。コードが未解決事項による記録の制限と、変更後の判断解除を管理します。
工程 4
- 人
- 通常の自動化
引き渡し表・確認先一覧・確認依頼・履歴の下書きを取り出す
人が確認する点コードが未記録も残してJSONを書き出します。不足資料の入手と再確認、最終的な引き渡し・見積価格の決定は、デモの外で人が行います。
使った技術
Node.js、JavaScript、ブラウザの画面、CSV、JSON。Node.js 22以上で動き、npm startでローカルサーバーを起動します。依存のインストールやAPIキーは不要で、追加ライブラリーはありません。MIT Licenseで公開されています。元の検証ラボはPythonの標準ライブラリで、指定ページにある図面・版と、指定図面番号・版のあるページを並べました。原文と注記も出しますが、意味の判断、別紙の存在確認や再掲の解釈はしていません。
AIと人の役割
AIに任せた範囲
AIは依頼と参照先の対応、原文・注記・再掲・別紙・確認記録の版、不足資料・確認先・確認文の下書きを整理する役割です。デモでは保存した出力例を使います。コードは版・ページ・図面番号・区画・記載値・単位の照合、注記の参照と不足の表示、想定表との比較、記録の制御、書き出しを受け持ちます。資料本文は指示として扱いません。AIもコードも、数量の確定・合計、見積価格、設計の適否、法令への適合、安全性、引き渡しの可否を判断しません。
人が確認するポイント
実際の業務では、見積担当が依頼と原資料を読み、資料提供担当へ区画・ページの訂正や別紙を依頼し、資料管理担当へ対象版の確認記録を求める流れを想定しています。「引き渡し」は人が原資料を確認した後に渡せるという意味で、承認・送付ではありません。人が確認文の採否を決め、引き渡しの確定者が原資料と版の採用根拠を確かめてデモの外で最終判断します。この流れは実績ではありません。
検証で扱った課題・制約
- 元の検証ラボのAは項目・対象・値・単位だけを残したため、全6項目が判断根拠不足で「未比較」でした。全件を引き渡し可と誤判定したわけではなく、I04も8枚と写しただけで加算の誤りはありません。I02の別区画への参照や、コードが示したI03の不一致が一覧の列に残りませんでした。
- ページ対応が一致しても、I05の不足別紙やI06の旧版だけの確認は残ります。I04も同数値だけでは再掲と決められず、同じ記号と「追加ではない」という注記まで戻る必要がありました。
検証から得た学び
- 元の検証ラボのBは依頼と参照先を分け、版・ページ・図面番号・区画・原文・単位・注記・別紙・確認記録の版・確認先を残しました。6項目とも先に固定した想定と一致しましたが、想定を参照できる同じAIの自己照合で、人の評価や読み取り精度・業務での有効性を示す成績ではありません。
- Bでは北Bの数量や別紙の内容を推測で補わず、I04を16枚にせず、I03のp4を黙って訂正しませんでした。入力資料・想定表の修正や、取り違えを直す再実行はありません。直したのはAからBへの指示と出力列で、Bで新たな取り違えは見つかりませんでした。
- ラボのコードはページと図面番号・版の突き合わせまでです。原文を開く操作、保留の必須項目と引き渡しを止める条件、意図的な誤りの教材、再整理待ちと判断解除、各種下書きの書き出し、CSV編集、手動取り込みはデモで加えたものです。
同様の取り組みが向いている条件
- 依頼の数量と原資料の記載を分け、版・ページ・図面番号・区画・注記へ戻って確認したい場合。
- 見積担当・資料提供担当・資料管理担当と引き渡しの確定者を決め、不足資料を入手して再確認できる場合。
- 原図面・別紙・確認記録の収集、版管理、担当権限、永続保存と記録の管理、専門担当による確認を別途用意できる場合。
補足
送付・発注・承認・数量の確定や加算・外部接続の機能はありません。数量の確定や見積業務を代替しません。注記の照合は、この文字表の別紙番号・再掲・再確認という表現を対象にした簡単なコードで、自由な資料の意味を網羅しません。画像の読み取り、図形・寸法・凡例、設計・法令への適合、安全性、見積価格、見積担当者・設計者による評価、反復時の安定性、大量資料は元の検証ラボで試していません。向いている条件は仕組みと限界から整理したもので、実案件への適用を確認したものではありません。
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