1. 相談先の種類は、頼みたいことで選ぶ
相談先の種類に優劣はありません。同じ会社が研修と開発の両方を扱う場合もあります。看板の言葉だけで判断せず、今回必要な作業に対応できるかを聞きましょう。
| 相談先の種類 | 相談したいこと | 最初に確かめること |
|---|---|---|
| 公的な相談窓口 | 課題の整理、経営全体から見た優先順位、支援制度や相談先の情報 | 対象地域、相談分野、予約方法、無料で受けられる範囲 |
| AIの活用・研修を扱う会社 | 社員の使い方、業務に合う指示の出し方、社内で試す方法 | 一般的な研修か、自社業務での試行・定着まで含むか |
| システムの開発・連携も扱う会社 | 転記・集計の自動化、複数のソフトの接続、業務で使う仕組みづくり | 今のソフトとの連携可否、開発と運用後の修正の範囲 |
| 補助金も一緒に相談できる会社 | 導入計画と使えそうな制度、経費や時期の整理 | 情報案内か申請支援か、誰がどこまで担当するか |
「社員が文章の下書きを作れるようになりたい」なら活用・研修、「受け取った書類を業務ソフトへ渡したい」なら開発・連携が相談の入口です。どちらも必要なら、研修後に誰が仕組みを整え、保守するかまで聞きます。
AIを使わず、既存ソフトの設定や通常の自動化で足りることもあります。「AIを入れてほしい」だけでなく、「この作業をどう楽にできるか」と尋ねると、方法を絞らず相談できます。対象業務の選び方は最初にAI化する業務の選び方、社内と外部の分担は内製・外注の判断基準で詳しく説明しています。
広島で実際に相談できる会社と公的窓口は、hirostaのnoteで種類別に紹介しています。
2. 何から始めるか迷ったときの公的窓口
広島県よろず支援拠点
広島県よろず支援拠点の公式サイトでは、無料の経営相談としてAI・DXの活用も案内しています。ワンストップ相談窓口は対面・オンラインで経営の悩みに対応します。課題がまだ曖昧なときは、「どの作業が負担か」「何を相談したいか」から話す入口になります。
相談料は無料と案内されていますが、相談した内容のシステム開発まで無料で依頼できるという意味ではありません。助言の後に自社で行う作業と、別に発注する作業を分けて確認しましょう。(2026年10月24日確認)
広島市中小企業支援センター
広島市中小企業支援センターの公式サイトと、広島県の相談窓口案内で、相談先と対象地域を確認できます。県の案内には、IT活用の相談、支援制度の情報提供、専門家の紹介などが掲載されています。AI専用窓口と決めつけず、相談したい分野に対応できるかを先に聞きましょう。
県の案内では窓口相談は無料ですが、専門家派遣は費用が発生する場合があります。広島市以外にも対象地域があり、地域によって窓口が異なるため、自社の所在地と受けたい支援を伝えて確認します。(2026年10月24日確認)
3. 相談前は、分かる範囲で業務のメモを用意する
立派な企画書や、導入するAIの指定は必要ありません。次を短いメモにすると、相談先が対応範囲や追加で調べることを判断しやすくなります。分からない項目は「未確認」で構いません。
- 対象業務と担当者:何を受け取り、何を作って、誰に渡しているか。
- 件数とかかる時間:日・月あたりの件数、繁忙期の増加、準備や確認も含めた作業時間。概算なら概算と書く。
- 使っているソフトと資料:メール、表計算、会計・販売管理などのソフト、紙やPDFなどの資料の形式。契約プランや管理者が分かれば添える。
- 困っていることと希望:転記ミス、確認待ち、担当者への集中など。何が変われば使う価値があるか。
- 予算と時期:初期費用と毎月の費用に使える範囲、試したい時期、繁忙期など避けたい期間。
- 社内の体制と制約:業務を説明する人、結果を確認する人、決裁者、社外に出せない情報。
たとえば、「問い合わせへの回答を担当者が毎回調べ直している。今はメールと共有フォルダーを使い、まず回答案の作成を試したい。件数と時間は未確認」と伝えれば、次に何を調べるかから相談できます。これは相談内容の例で、導入実績ではありません。
初回から顧客名入りの書類や社員情報を送る必要はありません。まず業務の流れを説明し、資料が必要になったら、渡してよい情報と受け渡し方法を確認します。
4. 相談で確かめることは、業務と情報を守る順に
支援の範囲と、人が確認する作業
最初に「何をどこまで頼めるか」をそろえます。課題の整理だけか、研修、試作、開発、現場への説明、運用後の修正まで含むかを聞きます。担当する人と、含まれない作業も確認してください。
「完成」とする条件も具体的にします。たとえば返信案を作るなら、回答の根拠や宛先を人が確認し、承認して送る工程が必要です。誤りや停止時の連絡先、手作業へ戻す方法、二重登録・二重送信への対応も聞きましょう。
データの扱いと、契約終了時の引き継ぎ
どの情報をどのサービスへ渡すか、学習への利用、保存先・保存期間、閲覧できる人、削除の方法を確かめます。「有料だから安全」「秘密保持契約があるから何でも渡せる」とは判断しません。個人情報や取引先の情報は、自社の管理担当者も交えて入力可否を決めます。
ソフトやアカウントの契約者、管理権限、作った仕組み・手順書の受け渡し、解約後に使い続けられる範囲も確認します。相談先を変えるときに何を引き継げるかは、発注前に聞く事項です。
料金の決め方と、使い続ける費用
月額支援は継続した相談・改善に対する料金、開発費は合意した仕組みの構築に対する料金として示されることがあります。ただし名称だけでは範囲は分かりません。月額に開発が含まれるか、開発後の修正は別料金かを確認します。
見積りを頼むときは、同じ業務・成果物・保守範囲を伝え、初期費用、月額費用、外部ツールの利用料、追加対応の条件を分けてもらいましょう。見積り自体が有料か、調査後に金額が変わる条件があるかも聞きます。詳しい内訳はAI導入の費用と支援の選び方へまとめています。
期間、社内の負担、対面・オンライン
相談、資料・権限の準備、試作、現場確認、利用開始を分け、誰の作業待ちで期間が変わるかを聞きます。希望日に間に合うかだけでなく、社内で打ち合わせや結果の確認に使う時間も確保します。一律の導入期間を前提にしないことが大切です。
広島の現場や紙の作業を見てもらいたい場合は、訪問できる地域、日程、交通費・出張費を確認します。オンラインで資料や画面を共有する場合は、見せてよい情報と共有方法も決めます。
補助金の相談は、担当範囲と条件を分ける
制度の情報案内、対象要件の確認、申請書の作成支援、提出の代行は別の作業です。「補助金対応」とだけ聞いて判断せず、誰が何をするか、支援料金に含まれるかを確認します。
補助金を使える前提で契約を急がず、対象経費、契約・発注できる時期、不採択でも支払えるかを公式窓口で確認してください。制度の詳しい確認方法は補助金・助成金の案内とAI導入と補助金の記事へ。ここでは個別の制度の採択や支給を約束しません。
5. hirostaに相談する場合
株式会社hirostaは、中小企業向けAI業務改善・業務自動化支援を行う会社です。業務の整理から仕組みづくり、現場への定着、運用後の修正まで、プランに応じて支援します。
サービス・料金で、月額プランの料金・支援範囲とスポット構築の案内を公開しています。スターターは業務整理・計画と簡易な試作までで、試作の保守・修正は対象外です。業務で使う仕組みの構築・保守を任せたい場合は、掲載プランの比較表を確認してください。大きな開発など別見積りになる範囲も、相談時に確認します。
広島での支援案内のとおり、無料相談はオンラインで行います。その後の広島県内での対面支援も可能で、業務の聞き取りや現場確認などの内容・日程を相談して決めます。交通費は実費をいただきます。県外での対面は個別にご相談ください。
補助金については、公開情報の案内、社内の業務改善計画の整理、自社サービスの内容・費用・導入時期の説明に対応します。申請書や申請用の事業計画書の作成・修正、提出の代行は行いません。月額支援が補助対象になるとは限らず、採択・支給も保証できません。
相談前に、任せたい工程をイメージする材料
次の検証・事例は、何を作り、どこを人が確認するかを考えるための材料です。同じ効果や期間を保証するものではありません。
- 請求書PDFからCSVを作る検証ラボ:架空の請求書を使った試作です。読み取った金額や不足項目を確認する工程を紹介しており、会計ソフトへの登録は行っていません。書類の転記を相談するときの参考になります。
- 問い合わせメールの分類と返信下書きの検証ラボ:架空メールで分類と下書きを試しています。実際のメール連携や送信は未実施です。「下書きまで頼むか、確認・送信の仕組みも整えるか」を考える材料になります。
- AIチームで自社サイトを開発・運営した事例:hirosta自身の実践です。AIが変更や確認を分担し、人が目的・優先順位・公開範囲を決める役割を紹介しています。お客様への導入事例や削減効果の実証とは区別しています。
6. まとめ:困りごとと、頼む範囲をそろえて相談する
広島でAIの相談先を選ぶときは、会社名や「AI対応」という言葉だけで決めず、課題整理、研修、開発・連携、制度の相談のどこが必要かを考えます。迷う段階では公的窓口も入口になります。
まず困っている業務を一つ、分かる範囲でメモにしましょう。そのうえで支援範囲、データ、総費用、期間と社内の役割をそろえて相談すれば、次に調べることや頼む作業を決めやすくなります。